なんちゃってガパオライス
暑くても食欲が出る料理が食べたくて、常備菜を使ったなんちゃってガパオライス。
目玉焼きも辛みもないね。
しかも常備「菜」じゃなくて、
ひき肉使ってるし…。
これは、万能に使えるように調理したひき肉を使った簡単料理です。
ねぎをサラダ油で香ばしく炒めたところに、
ひき肉を投入。
酒、しょうゆ、塩で味をつけ、しょうがを加えて炒めました。
しょうがで肉の臭みが消えます。
野菜は、あり合わせで(笑)
アボカド、好きなんで、つけ合わせに。
ひと口大ずつに切って塩を2分の1つまみくらい軽く振ります。
熟したアボカドは包丁で切ると型崩れしやすいので、
スプーンですくうときれいになりますよ。
もやしは、沸騰させたお湯にお酢を少々入れて、さっと茹でました。
ボウルでごま油とごま醤油系のドレッシングとまぜて、簡単に味付け。
☆こういうつけ合わせの野菜の味付けに、既製品のドレッシングは便利です☆
ごはんの上に具材を載せれば完成!
まぜて食べるもよし、そのまま食べるもよし。
☆このひき肉は、タッパに入れて、冷蔵庫で3日くらいは持つ☆ので、後日違う料理に使いました。
ひとり暮らしなんで、基本手抜き料理ばかりですが、
栄養が偏らないようにバランスよく食材を使いたいなと思っています。
おふくろの味
おふくろの味って言葉がある。
小さい頃から慣れ親しんだ味。
いまの自分の味覚を形作ったもの。
私のおふくろの味は、
カレーライス、肉団子を使った酢豚、しょっぱい茄子の炒め物……。
すべて、祖母が作ったものだ。
私の家は共働きで、母方の祖父母と同居していた。
祖母はせっかちで完璧主義なので、家にいて手を止めているということがない。
だから、午後4時くらいには夕飯の買い物を済ませ、支度を済ませ、
母が帰ってくる頃にはさぁ食べるだけという状態になっていた。
もちろん母は祖母を手伝うし、週末は、仕事が休みの母がメインで食事を作ってくれる。
でも、それゆえに母の手料理は少しレアなのである。
週末だけの特別な料理のような感覚だ。
私にとって、いわゆるおふくろの味ではないのだ。
そういうわけで、私の幼少期の胃袋を満たしてくれたのは祖母の料理だった。
祖母の料理で家族みんなが思い出すのはカレーライスではないだろうか。
数種類のルーをブレンドし、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、豚もも肉を、たっぷりのサラダ油で炒める。
昭和の、黄味を帯びた、両側に取っ手がついた薄手の鍋。底は焦げたのをたわしでを繰り返し洗い、茶色い傷跡を残している。
祖母は炒めている間、ときどき菜箸を脇に置き、両手で取っ手を掴んで鍋を振るのだが、
その動作は年々しんどくなっているそう。
だから私が帰省してそばにいる時はその役を買って出る。
高校生の頃は熱に怯えておそるおそる掴んでいた取っ手も、いまはためらいなく握れるようになった。
ただし、布巾がないと無理だけど。
この年季の入った大鍋で、油がからんでてかてか光った具材をじっくり煮る。
じゃがいもが溶けて重くなったルーは、やや甘口でまろやかな味。
2日目以降は、水分が飛んで水を足したし食べる(笑)
私の、おふくろの味。
でも、小さい頃は味の濃い、真っ黒な祖母のおかずじゃなくて、ハンバーグとかスパゲッティが食べたかった。
田舎でファミレスなんてなかったから、たまに母が作ってくれるハンバーグがご馳走だった。
茶色い煮物ばかりの祖母の食事が懐かしくなったのは、
高校を卒業してからだろうか。
味覚が変わって、いまとても食べたいと思うのに、そうそう帰省はできない。
今の時代、簡単に手に入るハンバーグ弁当は、どこか物足りない。
あのおふくろの味を、あとどれくらい食べられるだろうか。
仕事で今年は帰省できないと悟りながら、考える。
※写真は、私のおふくろの味にしたい鯖の味噌煮。鋭意練習中!